公務員試験 H28年 国家一般職(農学) No.12解説

 問 題     

イモ類に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.我が国における平成25 年産のばれいしょの生産は,北海道が生産量,作付面積ともに50 %を占め,次いで,茨城や千葉などの関東・東山*での生産が多い。

2.我が国における平成25 年産のいも類の用途別消費量は,ばれいしょでは生食用が全体の2 分の1 以上を占めている。一方,かんしょでは焼酎用の需要が増加していることから,アルコール用が約2 分の1 となっている。

3.ジャガイモは,土壌のアルカリ性には強く,pH 9 程度まで栽培が可能である。生育に多量の水を必要とするので,湿潤な土壌が適している。

4.サツマイモの塊根は,20~30 ℃ でよく肥大する。我が国における経済的な栽培の北限は,東北南部までである。

5.サツマイモは,霜に遭うと傷がコルク層に覆われ,病原菌の侵入が少なくなる。貯蔵には,温度4 ℃,湿度80~90 % が適している。
*東山とは,山梨県,長野県を指す。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢 1 ですが
ばれいしょの北海道の生産量は 80% 弱を占めます。そして、次いで多いのは長崎や鹿児島です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
アルコール用が確かに増加していますが、「約 2 分の 1 」までは増加していません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
じゃがいもは酸性土壌を好みます。また、湿度が高い土壌を好みません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は妥当な記述です。

選択肢 5 ですが
さつまいもの貯蔵は、15℃前後で行います。湿度は妥当です。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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