公務員試験 H28年 国家一般職(高卒 基礎) No.39解説

 問 題     

現代社会の課題に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.地球の平均気温が徐々に上昇する地球温暖化が問題となっており,発電の際に多量の二酸化炭素を排出する原子力発電がその原因の一つとなっている。

2.アジアやアフリカでは人口増加などの影響で飢餓が深刻化しているほか,米国やフランスなどでは食料自給率が5 割を下回るなど,世界的に食料不足が問題となっている。

3.先進国の大都市では,旧市街地から高所得者や若者が流出し,低所得者や高齢者が取り残されることによって都市機能が低下するスプロール現象が見られる。

4.南南問題とは,発展途上国間の経済格差をいい,資源を持つ国や工業化が比較的進んでいる国と,資源を持たず開発の遅れている国との間の格差が挙げられる。

5.国際交通が発達した現代では,感染症が全世界に被害をもたらすおそれがある。そのため,国連の専門機関である国境なき医師団が,各国に対し対策を呼び掛けている。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢 1 ですが、原子力発電は発電の際 二酸化炭素を発生しません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、アメリカやフランスの食料自給率は、この試験時点において、100 を超えています。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、「スプロール現象」は、都市の無秩序な拡大です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は、妥当な記述です。

選択肢 5 ですが、国境なき医師団は、国連の専門機関ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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