公務員試験 H28年 国家一般職(高卒 基礎) No.27解説

 問 題     

第二次世界大戦以降のアジア諸国に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.中国では,第二次世界大戦中から国民党と共産党との内戦が続いていたが,大戦後に周恩来が主席となって中華人民共和国を建国すると,直ちに米国は同国を承認した。

2.朝鮮半島では,朝鮮民主主義人民共和国が大韓民国に侵攻して朝鮮戦争が起きた。後に北緯38 度線を挟んで,戦局が膠着し,休戦協定が結ばれた。

3.ベトナムでは,米国の支援を受けた北ベトナムが南ベトナムに侵攻してベトナム戦争が起きた。これに対し,ソ連による北爆が始まり,米国が撤退したことで南北が統一された。

4.カンボジアでは,ベトナムの支援を受けたポル=ポト政権が成立したが,中国の介入によって政権が倒された。その後,これに反発したベトナムが中国に侵攻し,中越戦争が起きた。

5.南アジアでは,仏教徒を主体とするインドとイスラーム教徒を主体とするパキスタンが成立した。その後,パキスタンの支援により,インドの西部がバングラデシュとして独立した。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

選択肢 1 ですが、主席は毛沢東です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、妥当な記述です。

選択肢 3 ですが、「北爆」はアメリカによる、北ベトナムに対するものです。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが、ポルポト政権は「中国」の支援を受けました。ベトナムではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、インドはヒンドゥー教徒が主体です。仏教徒ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

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