公務員試験 H28年 国家一般職(高卒 基礎) No.12解説

 問 題     

A~Eの5 人が旅行のため,午前9 時00 分に駅の改札口前で待ち合わせることとなった。次のことが分かっているとき,確実にいえるのはどれか。

ただし,各人の時計は,正確な時刻からずれている可能性があるが,そのずれは一定であるものとする。

○ Bの時計は,Cの時計よりも2 分遅れていたが,Eの時計よりも3 分進んでいた。
○ Eの時計は,Aの時計よりも7 分遅れていたが,Dの時計よりも1 分進んでいた。
○ Aは,自分の時計で午前9 時10 分に到着し,それはBの到着の5 分後であった。
○ Cは,自分の時計で午前9 時05 分に到着した。
○ Eは,自分の時計で午前8 時50 分に到着し,それはDの到着の15 分前であった。

1.Aは, 2 番目に到着した。
2.Bは,自分の時計で午前9 時03 分に到着した。
3.Cは, 4 番目に到着した。
4.Dは,自分の時計で午前9 時05 分に到着した。
5.自分の時計で午前9 時00 分より前に到着したのは, 1 人のみであった。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

時計の進みや遅れに関する上2つの条件で E の時計のみ 2 回出てきます。そこで「E の時計が 9:00」の時、他の時計の時刻は 何分か?と具体的に考えて、各時計のずれの差をはっきりさせるとよいです。

【E の時計が 9:00 を指している時に関する考察】

・B の時計が「E より 3 分進んでいる」ので B は 9:03
・B の時計が「C より 2 分遅れている」ので C は 9:01
・E の時計が「A より 7 分遅れている」ので A は 8:53
・E の時計が「D より 1 分進んでいる」ので D は 8:59 をそれぞれ指しています。

【A~E の到着時刻について】

A が A の時計で 9:10 着。 B は A の時計で 9:05 着
B の時計は A + 10 分なので、B の時計では 9:15 着です。

C が C の時計で 9:05 着。前後関係をわかりやすくするために『A の時計での時刻』を考えておきます。C の時計は A + 8 分 なので、A の時計では 8:57 着です。

E が E の時計で 8:50 着。A +7 分が E の時計なので、A の時計で 8:43 着です。この 15 分後に D 到着なので、D は A の時計で 8:58 分着です。これは、Dの時計では +6 分して 9:04 分です。

数直線上にまとめると、以下のようになります。

これをふまえ、各選択肢を検討します。

選択肢 1 ですが、A は一番最後に到着しています。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが、B は自分の時計で 9:15 着です。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが、C は 4 番目着です。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが、D は自分の時計で 9:04 着です。よって、選択肢 4 は誤りです。

以上より、1~4誤りなので、正解は 5 です。


類題 国家専門職(教養)H29no15

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