公務員試験 H28年 国家一般職(化学) No.35解説

 問 題     

熱硬化性樹脂に関する、次の記述の ㋐、㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「熱硬化性樹脂は、原料を加熱すると ( ㋐ ) 構造が形成されて硬化する高分子化合物である。( ㋑ ) から合成された熱硬化性樹脂は電気部品やプリント電子配線基板などに用いられる。」

     ㋐     ㋑
1.長い鎖状  フェノールとホルムアルデヒド
2.長い鎖状  メタクリル酸メチル
3.長い鎖状  エチレン
4.立体的な網目状 フェノールとホルムアルデヒド
5.立体的な網目状 メタクリル酸メチル

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

熱硬化性樹脂は、加熱することで立体的な網目状構造が形成されて硬化します。正解は 4 or 5 です。

熱硬化性樹脂の代表例は、フェノール樹脂や加硫したゴムなどです。メタクリル酸メチルによる高分子の代表例はポリメタクリル酸メチルです。アクリル樹脂として知られています。

以上より、正解は 4 です。

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