公務員試験 H28年 国家一般職(化学) No.22解説

 問 題     

硫化亜鉛の結晶構造に関する、次の記述の ㋐~㋓ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「硫化亜鉛の結晶構造は温度によって変化し、図Ⅰ、図Ⅱのような構造をとる。いずれにおいても、硫化物イオンは 4 個の亜鉛イオンと近接した構造となっており、硫化物イオンの配列が、図Ⅰのように㋐の配列をしている構造を ㋑ 型構造、図Ⅱのように ㋒ の配列をしている構造を ㋓ 型構造と呼ぶ。」

 
1 立方最密充填 蛍石 六方最密充填 閃亜鉛鉱
2 立方最密充填 閃亜鉛鉱 六方最密充填 ウルツ鉱
3 立方最密充填 ウルツ鉱 六方最密充填 蛍石
4 六方最密充填 閃亜鉛鉱 立方最密充填 蛍石
5 六方最密充填 蛍石 立方最密充填 ウルツ鉱

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

硫化亜鉛に関して、「閃亜鉛鉱」は「立方」最密充填構造を形成します。一方、「ウルツ鉱」は「六方」最密充填構造を形成します。これは完全に知っているかどうか問題です。

以上より、正解は 2 です。

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