公務員試験 H28年 法務省専門職員 No.44解説

 問 題     

次は,社会福祉施設及び更生保護に関する施設についての記述であるが,A,B,Cに当てはまる施設の組合せとして最も妥当なのはどれか。

A.不良行為をなし,又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を入所させ,又は保護者の下から通わせて,個々の児童の状況に応じて必要な指導を行い,その自立を支援し,あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする,児童福祉法に規定される施設である。

B.身体上又は精神上の理由により養護及び生活指導を必要とする要保護者を入所させて,生活扶助を行うことを目的とする,生活保護法に規定される施設である。

C.行き場のない刑務所出所者等について,あらかじめ保護観察所に登録した民間法人・団体等の事業者に,保護観察所が,宿泊場所の供与と自立のための生活指導のほか,必要に応じて食事の給与を委託するという,法務省の「緊急的住居確保・自立支援対策」に基づく宿泊場所である。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

記述 A は「児童自立支援施設」です。
更生保護施設は、自立に必要な指導や援助等を行い、その再出発を支える集団生活の場です。同様の目的の施設として、自立準備ホームがあります。

記述 B は「更生施設」です。
地域生活定着支援センターは、高齢又は障害を有し、福祉的支援を必要とする矯正施設退所者のため設置されている支援機関です。

記述 C は「自立準備ホーム」です。
救護施設は生活保護法を根拠とする保護施設です。また、社会福祉法に基づく第 1 種社会福祉事業です。

以上より、正解は 2 です。

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