公務員試験 H27年 国家専門職(食品衛生監視員) No.2食品化学Ⅰ(2)解説

 問 題     

タンパク質を構成するアミノ酸に関する記述 ①~⑤ について妥当なものには ○ を、妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① ロイシン以外のα-アミノ酸では不斉炭素原子が存在する。

② メチオニン及びシステインは側鎖に硫黄原子をもつ。

③ フェニルアラニンは水に溶けやすい。

④ アスパラギン及びグルタミンは側鎖にアミド基をもつ。

⑤ チロシンはヒトの必須アミノ酸である。

 

 

 

 

 

 解 説     

①ですが
不斉炭素を持たないαーアミノ酸は「グリシン」です。ロイシンではありません。

②は、正しい記述です。

③ですが
フェニルアラニンは芳香族アミノ酸の一種です。側鎖がベンゼン環なので、疎水性と考えられます。

④は、正しい記述です。

⑤ですが
チロシンは、フェニルアラニンから作られる「非」必須アミノ酸です。
必須アミノ酸のゴロは、「雨降りバスとろい。ひ~。」が有名なようです。
め→メチオニン
ふ→フェニルアラニン
り→リジン
バ→バリン
ス→スレオニン
ト→トリプトファン
ロ→ロイシン
イ→イソロイシン
ひ→ヒスチジン
※「あ」に意味はありません。

以上より
①☓、②◯、③☓、④◯、⑤☓ です。

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