公務員試験 H27年 国家専門職(教養) No.30解説

 問 題     

交通機関に利用されている技術等に関する記述A~Dのうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A:燃料電池自動車は燃料である水素と空気中の二酸化炭素を反応させて生み出したエネルギーで走行する。二酸化炭素を発生させないため環境負荷が小さくハイブリッド自動車に比べても低燃費であることから平成24年の我が国における年間販売台数でハイブリッド自動車を上回った。

B:超電導リニアとは車両に搭載した超電導磁石と地上に取り付けられたコイルとの間の磁力によって車両を浮上させ超高速で走行させるシステムである。我が国では南アルプスルートを通るリニア中央新幹線の品川-名古屋間について平成26年に工事実施計画が認可された。

C:戦前の我が国は世界有数の飛行機生産国だったが戦後は米国による規制を受け民間企業での飛行機の生産は途絶えた。その後国土交通省(運輸省)が新たに開発を始め国産プロペラ旅客機の開発に続き平成24年に国産ジェット旅客機の開発に成功し平成26年から各航空会社で運航が開始された。

D:人工衛星を利用して全地球的に測位を行うGPS はカーナビゲーションシステムバスやタクシーの運行情報等交通機関において様々に利用されている。準天頂衛星「みちびき」が平成22年に打ち上げられGPS を補完・補強する準天頂衛星システムの技術実証・利用実証が開始された。

1. A B
2. A C
3. B C
4. B D
5. C D

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

記述 A ですが、燃料電池は、水素+「酸素」を反応させます。二酸化炭素ではありません。よって、記述 A は誤りです。ちなみに、まだハイブリッドの方がいっぱい売れています。

記述 B は、妥当な記述です。

記述 C ですが、開発は企業が行っています。運行開始は予定よりも計画が遅れており、まだです。よって、記述 C は誤りです。

記述 D は、妥当な記述です。

以上より、妥当な記述は B , D です。
正解は 4 です。

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