公務員試験 H27年 国家一般職(高卒 基礎) No.36解説

 問 題     

我が国の内閣と国会に関する記述として最も妥当なのはどれか。

  1. 内閣の長である内閣総理大臣は衆議院議員の中から国会の議決によって指名及び任命がされる。
  2. 衆議院が内閣不信任案を可決した場合には内閣は10日以内に衆議院の解散をしない限り総辞職しなければならない。
  3. 内閣総理大臣は他の国務大臣を任命することができるが国務大臣は全て国会議員でなければならない。
  4. 内閣総理大臣が他の国務大臣を罷免する場合には国会の同意を必要とし罷免が否決される場合もある。
  5. 国会は条約の締結や恩赦の決定をし天皇の国事行為に対して助言と承認をする権限を持つ。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

選択肢 1 ですが、内閣総理大臣は「国会議員」から選ばれます。そして、国会の指名に基づき、天皇が任命します。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、妥当な記述です。

選択肢 3 ですが、国務大臣の「過半数」は国会議員でなくてはなりません。「全て」ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが、内閣総理大臣が国務大臣を任意に罷免できます。(憲法 68条)

選択肢 5 ですが、天皇の国事行為に対し助言、承認するのは「内閣」です。国会ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。また、条約締結や恩赦決定も内閣の権能です。

以上より、正解は 2 です。

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