公務員試験 H27年 国家一般職(教養) No.25解説

 問 題     

図Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ は日本から海外への留学生及び海外から日本への留学生に関する資料である。これらから確実にいえるのはどれか。

  1. 2005年から2012年までの日本から海外への留学生及び海外から日本への留学生の数の推移において前年と比較して最も人数が増加しているのは2011年の日本から海外への留学生である。
  2. 2012年においてアジアから日本への留学生の数は日本からアジアへの留学生の数の約3倍である。
  3. 2012年において日本から海外への留学生及び海外から日本への留学生の合計数の5割以上が人文科学を専攻している。
  4. 2012年において海外から日本への留学生で社会科学を専攻している者のうち7割以上はアジアからの留学生である。
  5. 2012年において日本からヨーロッパへの留学生のうち少なくとも1人は人文科学又は理工学を専攻している。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢 1 ですが、図Ⅰより、2010→2011,日→海外 は 「28804→36656」 なので、8000 弱増えています。海外→日に注目すれば、2008 → 2009 で 「123829 → 132720」 なので、9000 弱増えています。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、図Ⅰより、2012 年の 日→海外 は 43009 人です。図Ⅱより、このうち約 30% がアジアへの留学生です。 約 12000 人です。一方、海外→日本は 137756 人です。図Ⅱより、このうち約 90% がアジアからの留学生です。約 12 万人強です。約 10 倍です。3 倍ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、2012 年の日→海外 約 43000 人で、66% が人文専攻なので、30000人弱です。海外→日 137756 人の 20% なので、やはり 30000 人弱です。合わせて 60000 人弱です。

留学生の合計は 43000 + 137756 で、約 180000 人です。従って、5割以下です。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は、妥当な記述です。

選択肢 5 ですが、「日本→海外への留学生が 100 人だったとして、22人がヨーロッパへ留学に行った。ちなみに、この100人の専攻は 66 人が人文科学、6 人が理工学、他の 28 人がその他の分野だった」という設定を考えるとわかりやすいと思います。

すると、ヨーロッパへ行った 22 人がみんなその他の分野という可能性はありえます。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

コメント