公務員試験 H27年 国家一般職(教養) No.21解説

 問 題     

自動車の故障を診断できる装置(「故障している」又は「故障していない」だけ表示される。)がありこれを故障している自動車に使用すると99% の確率で「故障している」という正しい診断結果が出て、また故障していない自動車に使用すると1% の確率で「故障している」という誤った診断結果が出る。

いま自動車1万台のうち100台が故障していることが分かっている。この1万台の自動車の中から無作為に1台を選び同装置を使用したところ「故障している」という診断結果が出た。このときこの自動車が実際に故障している確率はいくらか。

  1. 10%
  2. 33%
  3. 50%
  4. 90%
  5. 99%

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

診断結果が「故障している」と出るのは、2パターンです。

  • パターン1:実際に故障していて、故障という正しい表示が出た。
  • パターン2:故障していないのに、故障という誤った表示が出た。

パターン1、2の確率は合わせると (100/10000 × 99/100) + (9900/10000 × 1/100) です。これが求めたい確率の分母です。

求めたい確率の分子は、実際に故障している場合だから、パターン1の確率です。従って、求める確率はちょっとごちゃごちゃしますが、約分すると結局 99/10000 が分子は1個、分母は 2個なので、1/2 です。

よって、正解は 50% で、3 です。

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