公務員試験 H27年 法務省専門職員 No.32解説

 問 題     

我が国の教育思想家に関する記述 A~D のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A. 新渡戸稲造は、大日本帝国憲法の原案を作成したほか、各種の法律の制定や政策の立案に寄与した。また、第二代文部大臣に就任し、実業教育や高等教育の拡充整備を進め、産業発展期に対応する教育改革を推進した。

B. 福沢諭吉は、著書『学問のすゝめ』において、封建道徳を批判し、人間の平等を強調した。また、国民皆学・功利主義的な実学の教育思想を主張し、啓蒙思想家として我が国の明治前期の教育界で指導的役割を果たした。

C. 森有礼は、我が国の初代文部大臣である。1886(明治19)年には、帝国大学令、師範学校令,中学校令及び小学校令を公布し、学校教育全般にわたる制度改革を行い、近代学校教育制度の確立に尽力した。

D. 内村鑑三は、明治政府の欧化政策を批判し、仁義忠孝に基づく道徳教育を教学の要とする教学聖旨を起草するなど、儒教道徳に基づく徳育の強化に尽力した。また、教育勅語の草案の作成にも従事した。

1. A C
2. A D
3. B C
4. B D
5. C D

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

記述 A ですが
新渡戸稲造は、教育者、思想家です。大日本帝国憲法の原案を作成したり、政策の立案に寄与してはいません。記述 A は誤りです。

記述 B,C は妥当です。
福沢諭吉の「学問のすすめ」、初代文部大臣 森有礼 についてです。(参考 H26 no32)

記述 D ですが
内村鑑三は、キリスト教思想家

です。「代表的日本人」の著者であり、無教会主義という日本独自のキリスト教信仰のあり方を唱えました。「儒教道徳に基づく徳育の強化」ではありません。ちなみに、新渡戸稲造とずっと交友がありました。記述 D は誤りです。

以上より、妥当な記述は B,C です。正解は 3 です。

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