公務員試験 H27年 国家一般職(行政) No.53解説

 問 題     

国際関係における「分離独立」の事例に関する ア~エ の記述のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

ア. ノルウェーは、16 世紀の途中からデンマークとの同君連合を余儀なくされていたが、19 世紀初頭のナポレオン戦争において、フランス側に立ったデンマークと戦闘を重ねた。ノルウェーは、ナポレオン戦争の終盤 1814 年1月、対仏大同盟を形成していたスウェーデンや英国などがデンマークとの間でキール条約を締結したことにより、独立した。

イ. 東ティモールは、長くポルトガルの支配下に置かれていたが、1970 年代中頃、ポルトガル本国でクーデタが発生すると、西ティモールを支配下に置いていたインドネシアによって併合された。しかし、1990 年代末、スハルト退陣後のインドネシアは東ティモールの独立容認へ方針を転換し、国連も関与する中で、2002 年5月には東ティモール民主共和国が独立を果たした。

ウ. スーダンは、1956 年に英国植民地支配から独立したが、スーダン内戦が勃発して、断続的に不安定な状態が続いた。しかし、2000 年中頃には南北包括和平合意 (CPA) の締結により南部に自治が認められ、CPA に基づいて 2011 年1月には住民投票が実施され、その結果、同年7月には南スーダン共和国が独立を果たした。

エ. スコットランドは、18 世紀初頭にイングランドと合併し、グレートブリテン王国の一部となった。その後、1990 年代後半には、英国 (グレートブリテン及び北アイルランド連合王国) 政府から大幅な分権 (権限移譲) を認められて、議会や自治政府が創設された。2014 年9月にはスコットランド独立の是非を問う住民投票が実施されたが、その結果、英国への残留が決まった。

1. ア、イ
2. ア、エ
3. イ、ウ
4. ア、ウ、エ
5. イ、ウ、エ

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

記述 ア ですが
キール条約は、スウェーデン王国とデンマーク=ノルウェー連合王国の間で締結された国際条約です。 スウェーデンとノルウェーの同君連合が成立する契機となりました。「ノルウェーが独立した」わけではありません。記述 ア は誤りです。

記述 イ は妥当です。
東ティモールについての記述です。

記述 ウ は妥当です。
スーダンに関する記述です。

記述 エ は妥当です。
スコットランドについての記述です。

以上より、正解は 5 です。

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