H27年 国家一般職(高卒 技術) No.74 土木施工 解説

 問 題     

地盤の改良工などに関する記述 ㋐~㋓ のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 押え盛土工法は軟弱地盤上などに構造物をつくる場合あらかじめ盛土などによって載荷を行い圧密沈下と強さの増加を待ってから盛土を取り除き構造物を築造する方法である。

㋑ ディープウェル工法は井戸を掘り水中ポンプなどで排水することで強制的に地下水位を低下させることのできる工法である。

㋒ 振動式サンドコンパクションパイルは中空管を振動させて所定の深さまで貫入させ管内に砂を投入し中空管を引き上げながら中の砂に振動と圧力を加えて締め固め砂柱を形成していく工法である。

㋓ 深層混合処理工法は軟弱な地盤の上に良質な材料を盛土しその自重で深層の軟弱土を押し出す工法である。

1. ㋐ ㋑
2. ㋐ ㋒
3. ㋐ ㋓
4. ㋑ ㋒
5. ㋒ ㋓

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

㋐ですが
押え盛土工法「斜面改良工法」の一つです。地すべりしそうな斜面の下部に盛土することで滑らないようにします。あらかじめ載荷して圧密沈下させてから土を取り除くのは「プレローディング工法」です。

㋑、㋒は妥当な記述です。

㋓ですが、深層混合処理工法は、軟弱地盤「中」に、改良剤を供給し、化学的に反応させる工法です。

以上より、正解は 4 です。

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