公務員試験 H26年 国家専門職(食品衛生監視員) No.5公衆衛生学Ⅰ(1)解説

 問 題     

疫学研究の方法に関する記述 ①~⑤ について、妥当なものには ○ を妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① 分析疫学では、疾病と関連があると疑われた要因について、疾病との間で統計学的関連を確かめて、疾病と要因との因果関係の仮説を証明する。

② 横断的研究は、対象とする集団のある時点での疾病発生の有無と要因に対する暴露状況を同時に調査し、その関連性を明らかにするものである。

③ コホート研究は、暴露群と非暴露群を設定し、一定期間両群における疾病の発生や死亡状況を観察し、暴露要因と疾病の因果関係を調べるものである。

④ 実験型疫学研究である介入研究は、一般に実験用マウスを対象として行われ、その結果をヒトに外挿するものである。

⑤ 症例対照研究は、通常まれな疾病でも分析可能な前向き研究(将来法)である。

 

 

 

 

 

 解 説     

①は、妥当な記述です。
分析疫学の例としては、コホート研究や介入研究があげられます。

②は、妥当な記述です。
「ある時点の」という点がポイントです。ちなみに「縦断的研究」は、ある集団にずっと注目して調査します。

③は、妥当な記述と考えられます。

④ですが
介入研究は、一般的にヒトに対して行います。臨床試験が代表的介入研究です。

⑤ですが
症例対照研究は「後ろ向き研究」です。

以上より、①◯、②◯、③◯、④☓、⑤☓ です。

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