公務員試験 H26年 国家専門職(教養) No.13解説

 問 題     

赤玉3個青玉4個黄玉5個が一つの箱の中に入っている。A~Dの4人が一斉にこの箱から玉を1個ずつ取り出しこれを3回繰り返す。次のことが分かっているとき確実にいえるのはどれか。ただし取り出した玉は箱に戻さないものとする。

○ 1回目にAとBは黄玉を、CとDは黄玉以外で互いに異なる色の玉を取り出した。
○ 2回目にAとD、BとCでそれぞれ同色の玉を取り出した。
○ 3回目が終わって各人が持っている玉の色についてみると、AとCは3色BとDは2色であった。

  1. AとCは3回目に同色の玉を取り出した。
  2. Aが赤玉を取り出したときDも赤玉を取り出した。
  3. Bが赤玉を取り出したときCは黄玉を取り出した。
  4. Bが赤玉を取り出したときDは黄玉を取り出した。
  5. Dは黄玉を2個取り出した。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

最終的に A は3色なので、1回目に A が黄色を取り出していることから、2回目の A は黄色を取り出してはいません。そこで、2回目の A,D が取り出したのを 赤玉 と仮定します。B,Cは青 もしくは 黄色なので、それぞれについて検討します。

【2回目 A,D 赤、B,C 青 のケース】

A(黄、赤)、B(黄、青)、C(赤 or 青、青)、D(赤 or 青、赤)というケースです。最終的に C が3色であることから、1回目の C は赤、Dが青と確定します。残っている玉は、青1個、黄色3個です。

これだと、A を 3 色にするために、3回目の青がAです。すると、Dが3色になってしまいます。従って、このケースはありえません。そこで、次に2回目 A,D 赤、B,C 黄として考えてみます。

【2回目 A,D 赤、B,C 黄 のケース】

A(黄、赤)、B(黄、黄)、C(青 or 赤、黄)、D(赤 or 青、赤)というケースです。残っている玉は青3、黄色1です。C が3色じゃないといけないので、1回目の C は 赤色です。Dが青色です。

するとA(黄、赤、青)、B(黄、黄、青)、C(赤、黄、青)、D(青、赤、黄)となり、やはり D も3色になってしまいます。従って、このケースもありえません。少し心が折れそうなのですが、2回目の A,D が赤ではだめだったということになります。

そこで、2回目の A,D を 青色と仮定します。B,C は赤 もしくは黄色なので、それぞれについて検討します。

【2回目 A,D 青、B,C 赤 のケース】

A(黄、青)、B(黄、赤)、C(赤 or 青、赤)、D(赤 or 青、青)というケースです。C の1回目は青、Dの1回目は赤となります。残っている玉は青1個、黄色3個です。これはAの3色が作れずだめです。

【2回目 A,D 青、B,C 黄 のケース】

A(黄、青)、B(黄、黄)、C(赤 or 青、黄)、D(赤 or 青、青)というケースです。残っている玉は赤2個、青1個、黄色1個です。(めずらしくバラエティに富む残り方で期待!)Aは赤確定、B赤とすれば、C1回目赤で、3回目に青取り出して、Dの1回目は青と確定し、3回目に黄色で条件を満たします(!)。

このパターンを元に選択肢を検討すると

選択肢 1 ですが、A の3回目は 赤、C の3回目は 青です。同色ではありません。

選択肢 2 ですが、3回目に注目すれば、Aが赤を取り出したとき、Dは黄色を取り出しています。

選択肢 3 ですが、3回目に注目すれば、Bが赤を取り出したとき、Cは青色を取り出しています。

選択肢 4 は、妥当です。

選択肢 5 ですが、Dは結局D(青、青、黄)です。黄を2個取り出していません。

以上より、正解は 4 です。


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