公務員試験 H26年 国家一般職(農学) No.7解説

 問 題     

農業機械に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. プラウによる耕うんは、かくはん耕と呼ばれ、耕起と砕土の両方を兼ねている。プラウには土壌を細かく砕土できるという特徴があり粘土質土壌の均平に適している。

2. 地下排水用の暗渠(きょ)を掘るための作業では地下排水溝を造るためにハローやカルチパッカが用いられる。カルチパッカは暗渠用の溝を掘削したり樹園地の深耕などに用いられている。

3. 施肥には肥料の形態に応じた作業機が用いられる。堆肥にはマニュアスプレッダが粉末肥料にはライムソワが粒状肥料にはスピードスプレーヤが用いられる。このうちスピードスプレーヤは放射状に肥料をばらまくため作業効率も高い。

4. ロータリ式田植機はマット状に根を張ったマット苗を回転する植付爪でかき取り植込みフォークで苗を土壌に押し出しながら植え付ける。

5. コムギやダイズなどでは刈取り・結束を同時に行う普通型コンバインが用いられる。普通型コンバインは通常自動脱穀機と組み合わせて利用する。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢 1 ですが
プラウによる耕うんは「反転耕」です。記述は「ロータリー」による耕うんと考えられます。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
ハローは砕土機、カルチパッカは鎮圧機です。暗渠を掘るのはトレンチャーです。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
スピードスプレーヤーを用いるのは「液状」肥料です。「粒状」ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は、妥当な記述です。

選択肢 5 ですが
「結束」ではなく「脱穀」です。普通型コンバインと対比されるのは自脱型コンバインです。字面からの印象とは違い、共に脱穀を刈り取りと同時に行うことが出来ます。

以上より、正解は 4 です。

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