公務員試験 H26年 国家一般職(高卒 基礎) No.35解説

 問 題     

国際連合(国連)に関する記述A~Dのうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A:1945年のサンフランシスコ会議で国際連合憲章が採択され51か国を原加盟国として国際の平和及び安全の維持などを目的とした国際連合が発足した。その後国連の加盟国は増加し,2013年末現在において190か国を超えている。

B:国連総会では全加盟国が各一票の投票権を持ち多数決によって決定を行っている。一方,常任理事国5か国及び非常任理事国10か国で構成される安全保障理事会では常任理事国が拒否権を持っている。

C:国連は紛争地帯等で事態の悪化を防止する国連平和維持活動(PKO)を行っているがその活動は停戦の監視に限られており選挙の監視等は行われていない。また我が国の自衛隊は2013年末現在までPKOには参加していない。

D:経済社会理事会では人権の保障や国際経済・社会問題を扱っており多くの専門機関が同理事会の下に設置されている。この専門機関の例としては野生生物の保護や生態系の保護活動で知られるアムネスティ・インターナショナルが挙げられる。

  1. A B
  2. A C
  3. A D
  4. B C
  5. B D

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

記述 A,B は妥当な記述です。

記述 C ですが、国家間紛争から、国内紛争等への対処のため、PKO活動は任務が多元的、複雑なものになってきています。選挙支援等も含まれます。また、自衛隊の PKO 初参加は、1992 年 カンボジアへの派遣です。よって、記述 C は誤りです。

記述 D ですが、専門機関の例は IMF などです。アムネスティは、専門機関ではなく、世界最大の「国際人権 NGO」です。よって、記述 D は誤りです。

以上より、妥当な記述は A,B です。正解は 1 です。

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