公務員試験 H26年 法務省専門職員 No.60解説

 問 題     

統計や調査に関する用語についての記述として最も妥当なのはどれか。

1. ヒストグラムとは、調査を設計するに当たって、原因となる社会事象から結果となる社会事象に至る因果の道筋を示したものである。

2. コーディングとは、性別や職業といった非数量データを数量化するなど、調査票上の情報を数値や記号などのコードに変換することをいう。

3. 単純無作為抽出法とは、最初の標本だけを乱数表やサイコロなどでランダムに選び、二番目以降は一定の間隔で抽出台帳から機械的に標本を抽出していく方法である。

4. スクリーニング質問とは、一つの質問文の中に二つあるいはそれ以上の事柄や論点を含む質問形態のことである。

5. 中央値とは、質問項目に対する回答を選択肢などのカテゴリーに分けて集計し、それらを各質問項目の有効回答数で除したものをいい、百分率で表示するのが一般的である。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

選択肢 1 ですが
ヒストグラムは、柱状グラフのことです。縦軸に度数、横軸に階級をとります。記述は連関図についてと考えられます。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当な記述です。

選択肢 3 ですが
単純無作為抽出法は、母集団の全ての要素を対象とした上で、無作為に抽出する方法です。最初だけランダムで以降一定間隔で選ぶのは系統抽出法です。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
スクリーニング調査とは、本調査に先駆けて行う事前調査のことです。一つの質問文に2つの論点を含む質問はダブルバーレル質問と言われます。2つまたはそれ以上の論点を含む質問は複合質問と呼ばれることがあります。誤解する可能性があるため避けるべき形式とされます。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
中央値は、データを小さい順に並べた時の真ん中の値です。百分率で表されるものではありません。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

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