問 題
我が国における若者と労働に関する記述 A~D のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
A. 文部科学省の「学校基本調査」によれば、高等学校卒業者の就職率は、2004 (平成16) 年から2013 (平成25) 年までの間、50% 台で推移している。また 2013 年3月における高等学校卒業者の産業別就職者数を見ると、「製造業」よりも「医療、福祉」の方が多い。
B. 総務省の「労働力調査」によれば、2012 (平成24) 年に非正規雇用の労働者数が正規雇用の労働者数を上回った。派遣社員として働く若年者の増加が深刻な問題となったことから、政府は同年労働者派遣法* を制定し、派遣社員の割合が一定の水準を超えた企業に対して課徴金を課すこととした。
C.『平成25年版子ども・若者白書』によれば、2002 (平成14) 年と比べ 2012 (平成24) 年においては 、25~34 歳の年齢階級人口に占めるフリーターの割合は増加しているが,15~24 歳の年齢階級人口に占める同割合は減少している。
D.『平成25年版子ども・若者白書』によれば、2012 (平成24) 年3月高校卒業者及び同大学卒業者における「進学も就職もしていない」者の割合を見ると、高校卒業者よりも大学卒業者の方が高い。また、新規学卒就職者の就職後1年以内の離職率は、2011 (平成23) 年3月卒業者では,大学卒業者よりも高校卒業者の方が高い。
(注)* 正式には「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」
1. A B
2. A C
3. B C
4. B D
5. C D
解 説
A ですが
大体年間 100 万人程度卒業し、20 万人弱が就職希望です。そのため、就職率 50% 台は高すぎです。A は誤りです。
B ですが
試験時点まで、正規雇用者数の方が一貫して非正規雇用より多いです。ちなみに、非正規雇用者数が一貫して増加しています。B は誤りです。
C,D は妥当な記述です。
以上より、正解は 5 です。
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