公務員試験 H26年 法務省専門職員 No.39解説

 問 題     

バズ・セッションの説明に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. 集団でアイディアを生み出すための討議法の一種で、出席者を6名程度の小グループに分け、
決められたテーマについてリーダーの進行のもとに自由討議を行い、参加者一人一人の意見を短
時間で出し合う。その後、各グループの討議結果をリーダーが持ち寄って報告し合うというスタ
イルをとる。

2. 参加者の中から数人の代表者又は講師を選び、それら代表者間で自由な討議を行い、司会者の
まとめの後、一般参加者も交えて討論する方法である。陪審式討議とも呼ばれる討議法の一つで,
参加者が多数の場合に適している。

3. 教師と児童・生徒との問答を中心にして展開する学習形態である。一人を指名し答えさせるもの、比較的易しい問いを学級全員に一斉に答えさせ、学級の共通の意識を確認し高めていこうとするもの、様々な答えが出るような問いを投げ掛けて、学級全体を討論に導いていこうとするものなどがある。

4. A. F. オズボーンによって考案された集団思考の技法である。既存の考え方に捉われずに独創的なアイディアを生み出すための、集団による思考の方法で、他人のアイディアを批判・批評しない、自由なアイディアを尊重する、アイディアの量を求めるなどの原則に基づき、数十分間アイディアを出し合う。

5. 話を聞いたり読んだりした後で、理解したことを動作によって表現させ、実感的な理解に導こうとするものである。自由に物語の人物や動物の役割を演じさせ、話し方の指導や道徳的な心情の理解に役立てたりすることもある。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

バズ・セッションとは、J.フィリップス考案小集団学習法の一種です。出席者を原則 6 名の小グループに分け自由討議を行い、結論を代表者が発表して、さらに全体として討議をすすめるという形式です。バズは「ざわめき」を意味し、小グループでわいわい言っている時の音を表します。

ちなみに、選択肢 2 ですが
「陪審式討議」とも呼ばれるのは「パネルディスカッション形式」です。

選択肢 3 ですが
問答法についての記述です。

選択肢 4 ですが
オズボーンによって考案された集団思考の技法といえば、ブレーンストーミングです。

選択肢 5 ですが
劇化法についての記述です。

以上より、正解は 1 です。

コメント