公務員試験 H26年 法務省専門職員 No.21解説

 問 題     

次は、脳活動の測定方法に関する文章であるが、A~Dに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

大脳皮質には数百億個の神経細胞があるとされる。それらの活動を正確に測定するためには、脳内に電極を挿入してA を直接記録する必要がある。しかしこの方法では生体を傷つけることになり、一般的な心理学的研究には向いていない。生体への影響を少なくするためには、頭部の外側から脳活動を測定しなければならない。

そのような非侵襲的測定には、①神経細胞の A を測定する方法と、②神経活動に伴う B を測定する方法がある。これらの技法を用いて脳の活動状態を画像化することをニューロイメージングという。

①の方法として 、C と脳磁図が挙げられる。どちらも1ミリ秒単位で測定することが可能なため、時間的な変動を測定する精度は高い反面、脳のどこの領域が活動しているのかを特定する精度は低い。一方、② の方法としては D が挙げられる。B は緩慢なため、 ② の方法は時間的変動を測定する精度は低いが、脳の活動領域を特定する精度は高い。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

記述 A ですが
神経は「電気信号」のやり取りで活動しているため、活動を正確に測定するために電極を挿入し「電気的変化」を直接記録する必要があると考えられます。A は「電気的変化」です。正解は 1 or 2 です。これにより、B は「血流の変化」とわかります。

記述 C,D ですが
神経細胞の電気的変化を測定する方法が「脳波」測定です。病院やドラマでモニターに波形がピッ、ピッと音を出して流れるイメージを考えれば判断できるのではないでしょうか。一方、脳の神経活動に伴う血流変化を測定できるのは、fMRI です。

以上より、正解は 2 です。

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