H26年 国家一般職(高卒 技術) No.70 測量 解説

 問 題     

測量に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち妥当なもののみを選び出しているのはどれか。

㋐ 基準点測量は、地表面上の高低差を知るために行うものであるため、既知点の標高には基づかず建設工事に必要な土地の高低差のみを求める。代表的な測量器械・器具としてレベルと標尺があり、レベルには感度の良い気泡管が取り付けられている。

㋑ GPS は、数億光年の宇宙のかなたにある星から放射される電波を地上で受信し、その受信点間の距離を測定する器械であり、1000km 以上の長い距離をcm 単位の高い精度で観測することができる。

㋒ トラバースとは、ある地域を測量する場合の骨組の一種であり、測量に必要な測点を定め、順次、測線を結んで折れ線となったものをいう。トラバースの各測点の位置を求める測量をトラバース測量という。

㋓ 平板測量は、平板を用いて、野外で直接図紙上に図面を書いていく測量方法である。平板測量は、角度や距離を精密に測定する他の測量方法と比べて精度がやや劣るが、現地を確認しながら効率的に測量をすることができる。

1. ㋐  ㋑
2. ㋐  ㋓
3. ㋑  ㋒
4. ㋑  ㋓
5. ㋒  ㋓

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

記述㋐ですが、「基準点測量」は、「既設基準を基に、新たな基準点を設置する測量」です。高い精度を求められる、重要度が極めて高い測量です。よって、㋐は誤りです。

記述㋑ですが、GPS は 「Global Positioning System」の略です。「人工衛星から」発信される電波を受信して行う観測です。よって、㋑は誤りです。

以上より、正解は 5 です。


類題 国家一般職(土木) H29no31

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