公務員試験 H25年 国家専門職(食品衛生監視員) No.5公衆衛生学Ⅲ解説

 問 題     

Ⅲ 我が国における「輸入感染症」について、感染経路の異なる具体的な例を二つ挙げ、それぞれの感染経路、予防対策をあわせて 6 行程度で説明せよ。

 

 

 

 

 

 解 説     

回答例)
デング熱:感染経路は、感染源となる蚊が、デングウイルスを保有している者の血液を吸血することでウイルスを保有し、この蚊が非感染者を吸血する際に感染が生じるという経路である。予防対策は、蚊に刺されないための防蚊対策である。具体的には、虫除けスプレーの使用に加え、屋外において肌の露出をなるべく避けるために長袖、長ズボンを常に着用することである。

細菌性赤痢:原因菌は赤痢菌であり、主な感染源はヒトである。感染経路としては、保菌者の糞便、汚染された手指、食品、水、器物等を介して直接及び間接的に感染するという経路である。予防対策は、感染経路の遮断である。具体的には、汚染地域と考えられる場所においては、生もの、生水、氷などを飲食しないことである。また、清潔な水での手洗いの励行が予防対策となる。

ちなみに「輸入感染症」とは、すべてが、あるいは主に海外で感染して国内に持ち込まれる感染症です。他の代表例としては、マラリアやコレラなどがあげられます。

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