公務員試験 H25年 国家専門職(食品衛生監視員) No.2食品化学Ⅱ(1)解説

 問 題     

⑴ デンプンから糖類を製造する際に用いられる酵素に関する次の記述の Ⓐ〜Ⓙ に当てはまる語句を語群から選び出しそれぞれの番号を記せ。なお、同じ語句を複数回用いてもよい。

「α-アミラーゼは、デンプンのⒶ 結合を加水分解しデキストリンやマルトースを生成するⒷ 型の酵素である。

β-アミラーゼは、デンプンのⒸ 末端基からⒹ 結合を分解してβ-マルトースを生成するⒺ 型の酵素である。

グルコアミラーゼは、デンプンのⒻ 結合及びⒼ 結合を分解して、β-グルコースを生成するⒽ 型の酵素である。

枝切り酵素は、デンプンのⒾ 結合を加水分解し、デキストリンやマルトースを生成するⒿ 型の酵素である。」

<語群>①α-1,4-、②α-1,6-、③エキソ、④エンド、⑤還元性、⑥非還元性

 

 

 

 

 

 解 説     

αーアミラーゼ、βーアミラーゼは、共にα-1,4-結合を加水分解します。α がエンド型の酵素です。βが、末端から二糖であるマルトース単位で切断するエキソ型の酵素です。

グルコアミラーゼは、α-1,4- 及び α-1,6- 結合を分解します。エキソ型です。枝切り酵素は、α-1,6 結合を加水分解します。エンド型です。

以上より
Ⓐ α-1,4- ①
Ⓑ エンド ④
Ⓒ 非還元性 ⑥
Ⓓ α-1,4- ①
Ⓔ エキソ ③
Ⓕ α-1,4- ①
Ⓖ α-1,6- ②
Ⓗ エキソ ③
Ⓘ α-1,6- ②
Ⓙ エンド ④ です。

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