公務員試験 H25年 国家専門職(教養) No.13解説

 問 題     

A〜Eの5人は、それぞれ異なる言語を母国語としている。さらにこの5人は、これらの言語のうちのいずれか一つを外国語として学んでおり、母国語と合わせて2種類の言語を使用できるが、学んだ外国語は5人とも異なっている。

ここで、この5人のうち2人又は3人の間でコミュニケーションが成立するのは、2人のときには両者が使用できる言語に共通のものがある場合、3人のときには、3人のうちの1人が使用できる言語に、残りの2人それぞれの使用できる言語と共通のものがあり、その者が通訳をした場合とする。

いま、次のようにコミュニケーションが成立したとき、確実にいえるのはどれか。

○A、B、Dの三者間でコミュニケーションが成立し、このときBが通訳をした。
○DとEの間でコミュニケーションが成立した。

  1. A、C、Eの三者間ではコミュニケーションが成立し、通訳をするのはAである。
  2. AとEの間ではコミュニケーションが成立する。
  3. CとEの間ではコミュニケーションが成立しない。
  4. B、D、Eの三者間ではコミュニケーションが成立し、通訳をするのはDである。
  5. Cの母国語を学んだのはBである。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

A,B,C,D,E の母国語をそれぞれ1,2,3,4,5とします。

A,B,Dにコミュニケーションで、Bが通訳できているので、Bの外国語を、Aの母国語1としてみます。B(2,1)、A(1、?)、D(4、?)という状況です。

BD 間でもコミュニケーションができるので、Dが 2 を学んだとわかります。すると、D,E間でもコミュニケーションができているため、Eが学んだのは4です。

外国語として学べるものは、残り3か5です。したがって、Cは5を学び、Aは3を学んだと確定します。

以上より、「A(1,3)、B(2,1)、C(3,5)、D(4,2)、E(5,4)」というパターンが一例として成り立つとわかります。

選択肢を検討すると

A,C,Eでコミュニケーションは成立しますが、通訳はCです。よって、選択肢 1 は誤りです。

A-E間では、コミュニケーションは成立しません。よって、選択肢 2 は誤りです。

CーE間は成立します。B,D,Eではコミュニケーションが成立し、Dが通訳です。Cの母国語を学んだのはAなので、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 or 4 です。

次に「Bの外国語を、Dの母国語 4」 としてみれば、先ほどと同様の推測により、まず A が 2 を学んだとわかります。A(1,2)、B(2,4)、D(4,?) という状況です。

選択肢 3 の検討のため、CE 間でコミュニケーションがとれるパターンを作れるかどうかを考えてみると、Dが5、Eが3、Cが1で、CE間はコミュニケーションが成立します。

A(1,2)、B(2,4)、C(3、1)D(4,5)、E(5、3)のパターンです。

よって、選択肢 3 は誤りです。一方、このパターンでも、確かに B,D,E 間は、 D が通訳としてコミュニケーションが成立しています。

以上より、正解は 4 です。

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