公務員試験 H25年 国家一般職(教養) No.33解説

 問 題     

次の文は抗原抗体反応に関する記述であるが、A〜Dに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

抗原抗体反応とは、A が体内に入るとリンパ球が認識しそのA に対してだけ反応するB がつくられて血しょう中に放出され、B がそのA に結合する反応のことである。このようにB で体を防御する仕組みをC 免疫という。D をA として接種し、体にあらかじめB をつくらせておいて病気を予防する方法を、D 療法という。

  •  A   B   C    D
  1. 抗原 抗体 体液性 ワクチン
  2. 抗原 抗体 細胞性 ホルモン
  3. 抗原 抗体 細胞性 ワクチン
  4. 抗体 抗原 細胞性 ワクチン
  5. 抗体 抗原 体液性 ホルモン

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

抗原とは、体内に侵入した異物です。抗原に対して作られる、異物排除のためのタンパク質が抗体です。従って、A は抗原、B は抗体です。

異物排除の仕組みを免疫と呼びます。免疫は大きく 2 つに分類されます。体液性免疫と細胞性免疫です。抗体を用いる免疫が体液性免疫です。従って、Cは体液性です。

以上より、正解は 1 です。

ちなみに、細胞性免疫とはキラー T 細胞など、異物排除のために分化した細胞による免疫のことです。

無毒化、弱毒化した抗原を接種することで、抗体をあらかじめ作らせることを、ワクチン療法と呼びます。

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