公務員試験 H25年 国家一般職(教養) No.27解説

 問 題     

表は、ある地域の15 〜29歳の人を対象にした、職場体験等の経験に関するアンケートの結果を示したものである。図は、経験が「ある」と答えた人を対象に、その経験の効果について質問した結果を示したものである。これらからいえることとして最も妥当なのはどれか。

  1. 15〜19 歳の回答者のうち、職場体験等の経験が「ある」と答え、「自分の適性がわかった」の質問に「はい」と答えた人は、およそ25 %いる。
  2. 職場体験等の経験が「ある」と答えた15 〜19歳の人数は、職場体験等の経験が「ない・わからない」と答えた25〜29 歳の人数よりも多い。
  3. 職場体験等の経験が「ある」と答えた人のうち、「働くことの大切さがわかった」と「自分の考え方が広がった」のどちらの質問にも「はい」と答えた人は、少なくとも39 %いる。
  4. 職場体験等の経験が「ない・わからない」と答えた15 〜19歳の人が、全ての回答者に占める割合は約30 %である。
  5. 職場体験等の経験が「ある」と答えた人のうち、20 〜29 歳の人が占める割合は、63.9 %である。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

下の資料は年齢別になっていない点がポイントです。これをふまえ、各選択肢を検討します。

選択肢 1 ですが、15~19 歳の職場体験経験あり と答えた人のうち、どれくらいが「自分の適正がわかった」の項目ではいと答えたかは、この資料から読み取れません。よって選択肢 1 は明らかに誤りです。

選択肢 2 ですが、全体を 1000 人と仮定するとイメージしやすいと思います。 15~19 歳は 304 人いて、体験あり が 51.9 % です。一方、25~29 歳は 372 人いて、「ない・わからない」が 76.8% です。明らかに、25~29歳の ない・わからない の方が多いです。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、正しい記述です。(両方あわせて 139% になるからです。)

選択肢 4 ですが、15~19歳が 全体の30.4% いて、その中の 48.1 % (約 50%弱)が「ない・わからない」と答えているので、全体のせいぜい 15% 程度しか占めないはずです。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、全体を 1000 人と仮定するとイメージしやすいと思います。

「ある」と答えた人は 376 人です。20~24 歳で「ある」と答えた人が 324 人中の 40.7% です。これは約 130 人です。25~29 歳で「ある」と答えた人が 372 人中の 23.2% です。これは約 80 人強です。合わせて 20~29 歳で 210 人です。

210/376 は、せいぜい 60% 弱です。63.9% は少し多すぎます。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

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