公務員試験 H25年 国家一般職(教養) No.24解説

 問 題     

ある塩(えん)の水溶液A、Bは、濃度が互いに異なり、それぞれが1,200 gずつある。両方を別々の瓶に入れて保管していたところ、水溶液Aが入った瓶の蓋が緩んでいたため、水溶液Aの水分の一部が蒸発した結果、100 g の塩が沈殿した。

この沈殿物を取り除くと、水溶液の重量は800 gとなったが、これに水溶液Bのうちの400 gを加えたところ、この水溶液の濃度は水溶液Aの当初の濃度と同じになった。

次に、水溶液Aから取り出した沈殿物100 gに、水溶液Bのうちの500 gを加えて溶かしたところ、この水溶液の濃度も水溶液Aの当初の濃度と同じになった。水溶液Aの当初の濃度はいくらか。

なお、沈殿物を取り除く際には、水分は取り除かれないものとする。

1.22.5 %
2.27.5 %
3.32.5 %
4.37.5 %
5.42.5 %

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

前半部の内容から『B を 400g 加えたところ、失った塩 100g が補充された』という点がポイントです。B 400g に含まれる 塩の量が 100g であれば、濃度は 25% とわかります。

次に、後半部より『B(濃度25%) 500g と、食塩(濃度100%)100g を混ぜると、Aの濃度』とわかります。濃度の異なる食塩水(今回は片方が完全に食塩)を混ぜた時の濃度は、天びん図を用いるのが簡単です。以下の図のようになります。

支点の部分は 75 を 6等分すると、12.5 なので、37.5% です。従って、正解は 4 です。

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