公務員試験 H25年 国家一般職(電気・電子・情報) No.39解説

 問 題     

ネットワークセキュリティに関する次の記述の㋐〜㋓に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「公開鍵と秘密鍵を用いて秘匿データの通信を行う公開鍵暗号方式では、送信者は ㋐ を用いて送信するデータの暗号化を行い、受信者は ㋑ を用いて受信したデータの復号を行う。

また、公開鍵暗号方式を応用した送信者の認証方法であるディジタル署名では、送信者は送信するデータのハッシュダイジェストを㋒ で暗号化することで、ディジタル署名を作成し、データとともにディジタル署名を受信者に送信する。その後、受信者は受信した送信者のディジタル署名を ㋓で復号し、受信したデータのハッシュダイジェストとの照合を行う。」

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1.送信者の秘密鍵送信者の公開鍵送信者の秘密鍵受信者の秘密鍵
2.送信者の秘密鍵送信者の公開鍵受信者の公開鍵受信者の秘密鍵
3.送信者の公開鍵送信者の公開鍵送信者の秘密鍵送信者の公開鍵
4.受信者の公開鍵受信者の秘密鍵送信者の公開鍵送信者の公開鍵
5.受信者の公開鍵受信者の秘密鍵送信者の秘密鍵送信者の公開鍵

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

公開鍵暗号方式とは、公開鍵で閉めて(暗号化して)、秘密鍵で開ける(復号する)という方式です。

メッセージの送信者と受信者を、よく用いられるアリスとボブとします。アリスーボブ間のネットワーク上には、アリス・ボブの公開鍵は共に公開されています。秘密鍵は、各自だけが秘密に持っている鍵です。そして、アリスの公開鍵で暗号化されたメッセージは、アリスの秘密鍵でしか復号化できません。

メッセージの送信者は、受信者の公開鍵でメッセージを暗号化します。そうすれば、受信者以外がもしもメッセージを盗み見ても、秘密鍵を持たないため、メッセージは読めません。そして、受信者は自分の秘密鍵でメッセージを復号化すればよいのです。㋐ は、受診者の公開鍵、㋑は 受診者の秘密鍵です。

そして、この方式における閉める鍵(暗号化する鍵)を、自分(送信者)の秘密鍵にすれば、ディジタル署名になります。

以上より、正解は 5 です。

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