公務員試験 H25年 国家一般職(電気・電子・情報) No.38解説

 問 題     

磁気ディスク装置の平均アクセス時間に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「トラックの容量が 20k バイト、毎分 7500 回転の磁気ディスク装置において、トラック内にまとまって保存されている 10k バイトのデータを読み取る際の平均アクセス時間を求めることを考える。

まず、この装置の磁気ヘッドが目的のトラックまで移動シークし、停止する。この時点からデータの先頭が磁気ヘッドの位置にくるまでの時間の平均は ㋐ msとなる。そして、目的のデータの全てが磁気ヘッドの位置を通過するのに要する時間は ㋑ msとなる。平均シーク時間を10 ms とすると、これらの時間の和である平均アクセス時間は ㋒ ms となる。」

㋐  ㋑  ㋒
1. 4  4 18
2. 4  8 22
3. 6  4 20
4. 8  4 22
5. 8  8 26

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

磁気ディスクの「トラック」のイメージが以下になります。

10k バイトのデータ保存には、トラック半周必要です。1周のどこかから始まり、半周分のデータ領域ということです。

まずヘッドがチュイーンと動いて、目的トラックの所にピタッとつきます。

ピタッとヘッドがついた時、ちょうどデータの先頭だったら、データの先頭が磁気ヘッドの位置に来るまで 0ms です。ちょうど今通りすぎたところだと、ディスクが 1 周するまで待ちます。

磁気ディスクは 1 分 7500 回転→1 秒で 125 回転→1 回転するのに 1/125 秒です。これは 8/1000 秒なので、8ms です。8ms かかります。

ヘッドが目的トラックの所にピタッとついた時、データのどこにあたるかはランダムです。最短で 0ms、最長で 8ms なので、平均すれば半分です。㋐ は 4ms と考えられます。

データ先頭から通過に必要なのは半周分なので、㋑ も 4ms です。

以上より、正解は 1 です。

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