公務員試験 H24年 国家専門職(食品衛生監視員) No.5公衆衛生学Ⅲ解説

 問 題     

ノロウイルスによる感染症(食中毒を含む。)の主要症状、感染経路、予防対策等についてあわせて 10 行程度で説明せよ。

 

 

 

 

 

 解 説     

解答例)
ノロウイルスによる感染症の主要症状は、嘔吐、下痢などの急性胃腸炎症状である。ノロウイルスの感染経路は、主に経口感染(食品、糞口)である。食中毒としての食品類としては、生あるいは加熱不十分な調理をされたカキ等の二枚貝類が主な原因である。感染後の潜伏期間及び、症状が継続する期間はそれぞれ平均数日間である。

予防対策は、手洗いの励行、加熱調理の徹底である。感染者の吐しゃ物などで汚染された場所や布類は、次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒するか、85℃以上で少なくとも1分以上加熱する。

特効薬はなく、感染し発症した場合は、下痢等により失われる水分の補給を行い脱水症を避けることが重要である。主に冬に流行する。ノロウイルスによる患者数は、食中毒原因別でここ最近ずっと1位である。以上。

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