公務員試験 H24年 国家一般職(化学) No.10解説

 問 題     

理想気体に関する ㋐ ㋑ ㋒ の記述のうちから妥当なもののみを全て選び出しているのはどれか。

㋐ 理想気体分子の体積は分子量に比例する。
㋑ 理想気体を圧縮・冷却すると液体になる。
㋒ 理想気体の1mol当たりの内部エネルギーは、密度によらず温度だけの関数である。

  1. ㋐ ㋑
  2. ㋑ ㋒

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

記述㋐ですが、PV = nRT です。V が比例するのは「分子量」ではなく
「物質量」です。よって、記述㋐は誤りです。

分子の大きさや状態変化について考えないと仮定した理想的架空の気体が理想気体です。よって圧縮・冷却すると液体になるという記述は誤りと考えられます。記述㋑は誤りです。

記述㋒は正しい記述です。
単原子分子の理想気体の内部エネルギー U = (3/2)nRT です。

以上より、妥当な記述は㋒です。
正解は 5 です。

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