問 題
半導体の pn 接合に関する次の記述の ㋐ ㋑ ㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「pn 接合の p 形半導体領域と、 n 形半導体領域の各領域に電極を設け、半導体素子としたものを pn 接合㋐ という。また pn 接合 ㋐ の n 形半導体が正、 p 形半導体が負となるような電圧を ㋑ といい㋑ を pn 接合 ㋐ に加えると、空乏層が ㋒ なる。」
㋐ ㋑ ㋒
1. アクセプタ 順方向電圧 広く
2. アクセプタ 逆方向電圧 広く
3. アクセプタ 逆方向電圧 狭く
4. ダイオード 順方向電圧 狭く
5. ダイオード 逆方向電圧 広く
正解 (5)
解 説
㋐はダイオードです。正解は 4 or 5 です。
p は positive、n は negative の略です。positive つまり「正」の電荷を持つということは、電子が少し足りない「空隙」があります。negative つまり「負」の電荷を持つということは、電子が少し余っています。pn 接合により、この正孔と、余っている電荷が打ち消し合う「空乏層」ができます。
n 型の方が「正」になる電圧を加えると、正の方に 余っている電子がよります。そして、p の方が負だと、正の正孔が電極側によっていくイメージとなります。結果、真ん中にある空乏層は「広く」なります。
以上より、正解は 5 です。
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