公務員試験 H24年 国家一般職(教養) No.27解説

 問 題     

表はA国の輸入相手国別の割合とA国の輸入総額の指数(2008年 = 100)を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。

  1. 日本からの輸入額は3年連続で減少している。
  2. 韓国からの輸入額について対前年変化率をみると2009年と2010年はほぼ等しい。
  3. 2009年について前年と比べ輸入額が増加しているのは米国のみである。
  4. ドイツからの輸入額について2008年を100とすると2010年の指数は120を下回っている。
  5. 2010年のマレーシアからの輸入額は2008年の1.5倍以上となっている。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが、2009 →2010 年に注目すれば、輸入総額指数 89の 13.0% → 123 の 12.6% なので、全体が 30%以上増えていて、割合は、明らかに 30% 程度の減少をしていません。従って、2009 → 2010 の日本からの輸入額は増加しています。よって、誤りです。

選択肢 2 ですが、割合がほぼ変化しておらず、総額指数が 100 → 約90 と、約90 → 123 なので明らかに 2009 → 2010 の方が変化率が大きいとわかります。よって、誤りです。

選択肢 3 ですが、2008 → 2009 の米国に注目すると、全体が 100 → 89 と 10% 以上減少しています。割合は 7.2% → 7.7% なので、10% も上昇していません。(7.2% の 10% は 0.72% なので、7.92% になっていなければ、割合が 10% 上昇したとはいえません。)従って、輸入額は減少しています。よって、誤りです。

選択肢 4 ですが、ドイツの行に注目すれば、2008 → 2010 を比較すると、割合は 4.9% → 5.3% と増加しています。そして、総額指数は 100 → 123 となっています。よって、2008 年を 100 とすれば、120 は明らかに超えています。よって、誤りです。

選択肢 1~4 が誤りなので、5が正解です。

ちなみに選択肢 5 ですが、総額が 120% 超えで、割合が 125% 超えなので、1.2 × 1.25 = 1.5 よりは上、と大雑把に計算するとよいです。

特に割合の方が、意外と感覚をつかみにくい数値かもしれませんが2.8% → 3.6% となっていて2.8% の 10% が 0.28% なので、+10%すると 3.08, さらに+10%すると 3.36 です。

ここで+5%すれば 0.14 を足して 3.50 なので、 +25% 以上であると判断することができます。あくまでも考え方の一例ですが、参考になれば幸いです。

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