公務員試験 H24年 国家一般職(教養) No.26解説

 問 題     

図は「子どもの出生数及び出生順位別出生割合」と「母親の結婚年齢と平均出産年齢」を示したものである。これからいえることとして最も妥当なのはどれか。なお出生順位とは同じ母親がこれまでに生んだ出生子の総数について数えた順序のことである。

  1. 出生数に占める出生順位が第一子の子どもである割合が高い年ほど出生順位ごとにみた母親の平均出産年齢は高くなっている。
  2. 出生数を前回調査年と比較した場合増加率が最も高いのは1965年で減少率が最も高いのは1990年である。
  3. 1985年以降全出生児に対し第二子以降の占める割合が徐々に大きくなる傾向がみられ全体として子どもを2人以上産んだ母親の割合が増加している。
  4. 母親の結婚年齢別に第一子の平均出産年齢をみるとおおむねどの結婚年齢においても結婚後3~4年で第一子を出産している。
  5. 母親の結婚年齢が32歳以下の者においては平均出産年齢の間隔が約2~3年であるが結婚年齢が33歳以上になると平均出産年齢の間隔は短くなっている。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが、図Ⅰが 5年ごとの資料で、図Ⅱが 2004 年の資料なので、2004 年以外の年において出生順位ごとにみた母親の平均出産年齢は読み取れません。よって誤りです。

選択肢 2 ですが、出生数は図Ⅰの▲をつないでいる部分です。増加率や減少率なので、傾きに注目します。すると減少率は明らかに 1975 → 1980 の方が、1985→1990 よりも傾きが急です。よって誤りです。

選択肢 3 ですが、図Ⅰの棒グラフ部分に注目すれば、1985 年以降、第一子の割合が増えている傾向が読み取れます。これはいいかえれば、第二子以降の占める割合が徐々に減少しているということです。よって誤りです。

選択肢 4 ですが、図Ⅱにおいて、19~20 歳や、21~22 歳に注目すると 19.5歳結婚→第一子21.07 歳 や 21.5歳結婚→ 23.24歳第一子 と読み取れます。少なくともこれらの年代では、結婚後1~2年程度で第一子出産と読み取れます。よって誤りです。

1~4が誤りなので、選択肢 5 が正解です。

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