R1年 食品衛生監視員 No.4 毒性学Ⅰ (2) 問題と解説

 問 題     

自然毒に関する記述 ① ~ ⑤ について、妥当なものには ○ を、妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① 渦鞭毛藻類によって産生され、アオブダイなどに蓄積されるパリトキシン様毒は、横紋筋の融解に由来する激しい筋肉痛を引き起こし、重篤な場合には死に至ることもある。

② ライムギなどの穀物に寄生する麦角 (バッカク) 菌が産生する麦角アルカロイドは、血管収縮作用があり、壊疽、痙攣などの中毒症状を引き起こす。

③ ペニシリウム属のカビが産生するパツリンは、強力な肝発がん物質であり、リンゴ加工品などから検出されることがある。

④ アセタケ属、カヤタケ属などのキノコに含まれるムスカリンは、交感神経興奮作用を示し、嘔吐、下痢、発汗を引き起こす。

⑤ ジギタリスは強心配糖体であるジギトキシンを含み、嘔吐、下痢、不整脈などの中毒症状を引き起こし、重症になると心臓機能が停止して死亡することがある。

 

 

 

 

 

 解 説     

① ◯
パリトキシン様毒についての記述です。

② ◯

麦角アルカロイドについての記述です。

③ ☓
「パツリンは、・・・強力な肝発がん物質」ではありません。パツリンは神経障害を引き起こします。ちなみに、強力な発がん性で知られるカビ毒 (マイコトキシン) の代表例は、コウジカビが産生する アフラトキシンB1 です。

④ ☓
「ムスカリンは、交感神経興奮作用を示し」が誤りです。ムスカリンは「副交感神経興奮作用」を示します。その他の記述は妥当です。

⑤ ◯
ジギタリスに含まれる 強心配糖体ジギトキシンについての記述です。

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