2020年 国家一般職(高卒 技術) No.96 建築計画・建築法規 解説

 問 題     

我が国における小学校の計画に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 運営方式を特別教室型とした場合、一般に、総合教室型とした場合と比較して、教室の使用効率が高くなる。

㋑ ブロックプランをフィンガー型とした場合、一般に、片廊下型とした場合と比較して、学年配置の区分が明確になる。

㋒ 一般に、普通教室の天井高は 2.1 ~ 2.3 m 程度とし、採光のための開口部は児童の右手側に設ける。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

㋐ ですが
特別教室型とは、普通教科はクラスルームで行い、理科・図工等は特別教室で行う方式です。小学校の時に、音楽の時間には音楽室へ移動したことを思い出すとわかりやすいかもしれません。

特別教室型の小学校においては、特別教室を充足するほど、全体の教室利用率が下がります。移動している時、教室が空室となるからです。「・・・特別教室型・・・教室の利用効率が高くなる」わけではありません。㋐ は誤りです。

㋑ は妥当です。
各指に当たる部分が学年に対応するので、学年配置の区分が明確になります。

㋒ ですが
建築基準法施行令第 21 条によれば、一般の建物の居室の天井高さは 2.1 メートル、その特例として床面積が 50 平方メートルを越える小・中・高等学校の教室については、3 メートル以上でなけれなばらないとされています。従って、一般に普通教室の天井高は 3 メートル以上です。

また、建築基準法第 28 条によれば、学校教室における採光義務は規定されていますが「開口部は・・・右手側」といった指定はありません。㋒ は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

類題 H28 no96 小学校の計画 

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