問 題
在来軸組構法に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 壁の仕上面が柱面より内側に入っているため、柱の一部又は大部分が見える壁を大壁という。
㋑ 2 階建ての木造建築物の柱には、一般に、 1 階から 2 階まで通して 1 本の材を用いる通し柱と、各階ごとに用いる管柱がある。
㋒ 束を立てる床組は、一般に、根太と床束で構成され、大引は用いられない。
1.㋐
2.㋐、㋒
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒
正解 (3)
解 説
在来軸組構法は、木材で土台・柱・桁・梁などの主要な部材を組み立ててつくる架構式の構造形式です(H29 no84 木構造)。
㋐ ですが
柱が室内に露出するのが「真壁(しんかべ)」、壁が柱を覆い尽くすのが「大壁」です(H28 no87 木構造)。記述は「真壁」と考えられます。㋐ は誤りです。
㋑ は妥当です。
「通し柱」、「管柱(くだばしら)」についての記述です。
㋒ ですが
床組(ゆかぐみ)は、木造建築物の床面を支え、その荷重を下部の基礎や柱に伝える骨組みのことです。
床組は、床面の荷重を受ける根太、その根太からの荷重を受け取る大引や梁、さらにその荷重を土台や柱に伝える床束や胴差しなどで構成されます。「大引は用いられない」わけではありません。㋒ は誤りです。
以上より、正解は 3 です。
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