2020年 国家一般職(高卒 技術) No.83 建築構造 解説

 問 題     

木材に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 広葉樹は軟木といわれ、一般に、まっすぐで長大材が得やすいため、構造材等に用いられる。

㋑ 心材の乾燥収縮は、一般に、辺材の乾燥収縮よりも大きい。

㋒ 木材の繊維方向の圧縮強度は、一般に、繊維に直交方向の圧縮強度よりも大きい。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
広葉樹は、針葉樹に比べ、一般に強度が大きく硬いため堅木といわれ、木肌に美しい模様をもつものが多いので、主に仕上材に用いられます。(H30 no83 木材)。㋐ は誤りです。

㋑ ですが
辺材が外側に近い部分、心材が中心に近い部分です。心材と辺材を比べると、辺材の方が乾燥収縮の割合が大きいです。心材の方が、既に死んでいる細胞なので既にカサカサ → そんなに乾燥収縮しない、と考えると思い出しやすいです。(H27 no88 木材)。㋑ は誤りです。

㋒ は妥当です。
繊維を体の骨格のようなものと捉えて、骨を圧縮するのと、骨を折ろうとするのであれば、折る方が簡単と考えるとイメージしやすいかもしれません。

以上より、正解は 5 です。

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