公務員試験 2020年 国家一般職(教養) No.26解説

 問 題     

表は,ある試験の 2016 年度と 2019 年度の実施結果を A~E の地域別に示したものである。これから確実にいえるのはどれか。なお,申込倍率は,申込者数が合格者数の何倍であるかを示す比率である。

1.2019 年度の女性の合格者数は,いずれの地域も2016 年度のそれと比べて増加している。
2.2019 年度の申込者数は,いずれの地域も2016 年度のそれと比べて減少している。
3.2019 年度の申込者数で,2016 年度のそれと比べた減少率が最も大きかった地域は,Dである。
4.2019 年度の女性の合格者数で,2016 年度のそれと比べた増加率が最も大きかった地域は,Eである。
5.2019 年度の女性の申込者数が最も多かった地域は,Dである。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

選択肢 1 ですが
地域 B に注目すれば、合格者数が 709 → 641 と減少しています。合格者のうち女性割合は 39.6% → 40.7% という変化です。全体は 10% 近く減少し、割合が 1% しか増加していないので、2019 年の方が減少しています。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当です。
「合格者数 × 申込倍率」が 申込者数です。どの地域も減少しています。

選択肢 3 ですが
地域 E:「全体 164 → 200 なので 全体 20%弱 増加倍率が 6.2 → 3.8 なので 倍率 50%弱 減少」です。一方、地域 D:「全体 534 → 689 なので 全体 30%弱 増加で、倍率が 6.2 → 4.0 なので 倍率 35% 強減少」です。地域 E の方が減少率は大きいです。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
地域 E :「全体 164 → 200 なので 全体 20%弱 増加女性割合が 42.7  → 45.5 なので 割合 7% 程度増加」です。一方、地域 D:「全体 534 → 689 なので 全体 30%弱 増加で、女性割合が 39.1 → 43.8 なので 割合 10% 以上増加」です。全体も割合もより大きく増えているため、D の方が増加率が大きいとわかります。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
「女性の申込者数」は、この表からは読み取れません。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2 です。




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