公務員試験 2020年 国家一般職(教養) No.25解説

 問 題     

図Ⅰ,Ⅱは,職業ごとの従事者数及び男女比,職業ごとの従事者に占める未婚者の割合(男女別)についての調査の結果を示したものである。これらから確実にいえるのはどれか。ただし,複数の職業に従事している者はいないものとする。なお,既婚とは未婚ではないことを指す。

1.未婚の男性の教員の人数は,既婚の女性の農業の人数よりも多い。
2.既婚の女性の医師の人数は,未婚の男性の医師と未婚の男性の看護師を合わせた人数よりも多い。
3.八つの職業についてみると,未婚の男性の人数が最も多いのは,輸送業である。
4.男女を合わせた未婚率についてみると,医師は介護業よりも低い。
5.八つの職業についてみると,男女を合わせた未婚率が最も高いのは,国家公務員である。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢 1 ですが
図Ⅰより 男性教員は「1665 の 約 50%」、女性農業は「1895 の 40% 弱」です。そして、図Ⅱより、男性教員の未婚率は 20% 強、女性の既婚率は 95% 弱です。従って、女性既婚農業の方が多いです。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
図Ⅰより、男性医師は 「329 の80%弱」、女性医師は 「329 の 20% 強」です。また、男性看護師は「1469 の 10% 弱」です。そして、図Ⅱより、女性医師の既婚率 70%、男性医師の未婚率 15% 弱、男性看護師未婚率が 35% 強です。既婚女性医師「329 の 14%強」 と、「329 の 10% 強+1469 の 3.5%」の合計の比較となります。後者の方が多いです。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
母数の桁が違う事務に注目すれば、明らかに事務男性の未婚の方が(13660 の 40% 強の 25% 強)、輸送業男性の未婚(2263 の 95%強 の 25% 弱)よりも多いとわかります。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は妥当です。
医師は「男性 80% 弱のうち未婚率が 15% 弱、女性 20% 強のうち、未婚率が 30%」です。従って、全体のうち 20% 程度が未婚となります。一方、介護業は「男性 25% 弱のうち 未婚率が 45%強、女性 75% 強のうち、未婚率が 20%」です。従って 25% 強程度が未婚です。医師の方が低いとわかります。

選択肢 5 ですが
輸送業に注目すれば、大多数を占める男性の未婚率が 少しですが国家公務員よりも高く、女性について未婚率がほぼ差がないため、男女合わせてみれば輸送業の方が未婚率が高いと考えられます。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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