2022年 国家一般職(高卒 技術) No.35 通信技術 解説

 問 題     

通信に関する次の記述の ㋐ ~ ㋓ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

・ アナログ信号をデジタル信号に変換するときは、㋐ → ㋑ → 符号化の流れで行われる。㋐ とは、アナログ信号の振幅を一定時間ごとに読み取ることであり、㋑ とは、アナログ信号を何段階かの定められた振幅値で表すことである。

・ 多重化方式のうち、㋒ とは、複数の信号を一つの伝送路で伝送するために、それぞれの信号を時間的に分割して割り当てる方式である。これに対し、㋓ とは、複数の信号を一つの伝送路で伝送するために、それぞれの信号を別々の周波数帯に割り当てる方式である。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

【A ー D 変換の基礎知識】
アナログ信号をディジタル信号に変換することを A‒D 変換といいます。A が analog、D が digital の略です。

A‒D 変換では、まず、連続したアナログ信号を一定時間間隔で区切り、断続的な信号にする 標本化 を行います。次に、標本化 で得られた信号の大きさを何段階かの定められた振幅値で表す 量子化 を行います。そして、 量子化で得られた信号を 2 進符号に変換する 符号化 を行います。

㋐、㋑ ですが
「標本化」→「量子化」→「符号化」という流れです。正解は 2 or 3 です。

㋒、㋓ ですが
「時間的に分割」する方式が TDM:Time Division Multiplexing です。知らなくても選択肢から、㋒ の方に「時間 = time だから T が入るのではないか」と推測したい問題です。ちなみに、FDM の F は Frequency:周波数 です。㋒ は TDM、㋓ は FDM が妥当です。

以上より、正解は 3 です。

類題 2021 no37 A-D 変換器

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