2022年 国家一般職(高卒 技術) No.22 電気基礎 解説

 問 題     

図のような回路において、抵抗値が 2 Ω の抵抗と抵抗値が 5 Ω の抵抗には、それぞれ大きさ 1 A の電流が流れている。直流電源の電圧 V と右下の抵抗の抵抗値 R の組合せとして最も妥当なのはどれか。

 

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

2Ω の抵抗を流れる1A の電流が枝分かれせずに全て5Ω の抵抗に流れている点に注目します。キルヒホッフの電流則から、下向きに流れる電流は0Aです。

ブリッジ部分に電流が流れていないことから「ホイートストンブリッジ回路」と判断します。ホイートストンブリッジなので、2×R=5×4が成立します。従って、R = 10 Ω です。

本問の回路は、以下のように簡単化できます。


直列部分を合成すると、上が 2+5=7Ω、下が 4+10=14Ω です。上には1A 電流が流れるので、V = RI より、V = 7 × 1 = 7 V です。ちなみに、並列回路では電圧が等しいため、下に流れる電流は I = V/R より 7/14 = 1/2 = 0.5 A です。

以上より、V = 7V、R = 10 Ω なので、正解は 3 です。

類題 H28 no21 ブリッジ回路の抵抗値

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