2022年 国家一般職(デジタル・電気・電子) No.27 解説

 問 題     

AD 変換に関する次の記述の ㋐,㋑,㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「音をデジタル化するときには,一定の間隔で音の強さを収集する ㋐,収集した音の強さを数値に変換する量子化,量子化した数値を 2 進数に変換する ㋑ の三つの処理を行う。

人間が聞き取れる周波数は 20,000 Hz 程度以下とされているが,20,000 Hz 以上の周波数成分をもたない音をデジタル化するときには ㋐ において音の強さを収集する間隔を ㋒ ns 以下にすればよい。」

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

【A ー D 変換の基礎知識】
アナログ信号をディジタル信号に変換することを A‒D 変換といいます。A が analog、D が digital の略です。

A‒D 変換では、まず、連続したアナログ信号を一定時間間隔で区切り、断続的な信号にする 標本化 を行います。次に、標本化 で得られた信号の大きさを何段階かの定められた振幅値で表す 量子化 を行います。そして、 量子化で得られた信号を 2 進符号に変換する 符号化 を行います。

基礎知識より、㋐ は「標本化」です。㋑ は「符号化」です。

以上より、正解は 2 です。

 

ちなみに、㋒ ですが
本化定理より、最大周波数の 2 倍である 40000 Hz 以上で標本化すればよいです。そして波の基本式 f = 1/T より、周期 T = 1/f = 1/40000 = 25 μs 以下で標本化すればよいとわかります。

類題 2022 no35 高卒技術 AD 変換
https://yaku-tik.com/koumuin/2022-gijyutu-35/

類題 H26 高卒技術 no34 標本化定理
https://yaku-tik.com/koumuin/h26-gijyutu-34/

 

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