2021年 国家一般職(高卒 技術) No.84 建築構造 解説

 問 題     

コンクリートに関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 骨材の粒度分布は、一般に、大きな粒から小さな粒までが混ざり合っているものより、同じ大きさの粒で統一されているものの方が良好である。

㋑ 常温において、コンクリートの線膨張係数は、一般に、鉄筋の線膨張係数の約 5 倍である。

㋒ AE 剤を混和剤として使用した場合、一般に、凍結融解に対する抵抗性は改善される。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
骨材の粒度分布は一般に、大きな粒から小さな粒までが混ざり合っているものの方が良好です。㋐ は誤りです。

㋑ ですが
鉄筋とコンクリートの線膨張係数はほぼ同じとされています。ちなみに線膨張係数とは、熱のよる膨張度合いを示すパラメータです。「一般に、鉄筋の線膨張係数の約 5 倍」ではありません。㋑ は誤りです

㋒ は妥当です。
AE 剤についての記述です。AE 剤とは混和剤の一種です。Air Entraining Agent:空気連行剤 のことです。微小な泡が均等に含まれることで流動性が高まり、コンクリートのワーカビリティー向上が見込めます。

以上より、正解は 5 です。

類題 2020 no84 コンクリート 

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