2021年 国家一般職(高卒 技術) No.68 土木基礎力学 解説

 問 題     

土質調査に関する次の記述の ㋐、㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「標準貫入試験では、ボーリングロッドの先端に専用のサンプラーを取り付けて、ロットの上端に 63.5 kg のハンマーを高さ 76 cm から自由落下させ、サンプラーを地盤に 30 cm 貫入させるのに必要な打撃回数を測定する。この打撃回数を ㋐ と呼ぶ。㋐ によって、支持層の深さや支持力が判定でき、特に砂層の場合には、 ㋑ の推定にも利用されている。」

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
標準貫入試験は N 値を求める試験です。質量 63.5 ± 0.5kg のハンマーを、76 ± 1cm の高さから 自由落下させ、サンプラーを 30 cm 打ち込むのに要する打撃回数が N 値です。正解は 4 or 5 です。

ちなみに、CBR は「California Bearing Ratio」の略です。bear が耐える で、Ratio が比率です。「ピストンをぐっと押し込み、試料がどれくらい耐えるか標準荷重との比率で図る試験」です。「路床の支持力」を表す指標です。

㋑ ですが
圧密は、土の自重により間隙水の排出を伴って体積減少することです。N 値から推定するのは少し関連が薄いと感じるのではないでしょうか。㋑ は「内部摩擦角」が妥当と考えられます。内部摩擦角は「土の崩れやすさを表すパラメータ」と考えるとよいです。

以上より、正解は 5 です。

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