公務員試験 2020年 国家一般職(行政) No.61解説

 問 題     

知覚や認知に関する A~D の記述のうち,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

A.顔写真の上下を逆にすると顔つきや表情が分かりにくくなり,その目と口の部分だけを更に逆に加工しても,さほど違和感は感じない。このように,顔が倒立した状態で提示された場合に,その知覚が影響を受ける現象は,顔の倒立効果と呼ばれる。

B.脳の局所的な損傷により,そのものは見えているにもかかわらず,それが何であるかを理解できず,その名前を答えることができない症状が生じることがある。これは失語症と呼ばれ,脳の言語機能が障害を受けた症状である。

C.同一の図形や絵が,提示される文脈の違いによって全く異なるものに見えることがある。これは,文脈に基づく知覚者の期待や構えが刺激の知覚に影響を及ぼすことを示しており,このような刺激の処理様式は,トップダウン処理と呼ばれる。

D.静かな環境では聞き取れる声であっても,パーティ会場のように喧騒(けんそう)な環境では聞き取ることが困難になる。このように,単独では聞こえる音が,他の音が同時に提示されることによって聞こえなくなる現象は,カクテルパーティ効果と呼ばれる。

1.A,B
2.A,C
3.B,C
4.B,D
5.C,D

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

記述 A は妥当です。
顔の倒立効果についての記述です。(H28no61)。

記述 B ですが
記述は「失認」についてです。ある感覚を通じた理解ができなくなる現象です。一方「失語症」は、見えていて理解もできるが、名前を答えることができない症状です。記述 B は誤りです。

記述 C は妥当です。
トップダウン処理についての記述です。(参考 H29 no61 肢 5)。

記述 D ですが
カクテルパーティー効果とは、音声の選択的聴取のことです。すなわち、人混みや雑踏の中でも、自分の興味あることや関係のあることについて選択的に聴き取れる効果のことです。(H28no61)。「パーティ会場のように喧騒(けんそう)な環境では聞き取ることが困難になる」現象ではありません。記述 D は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

コメント