2020年 国家一般職(高卒 技術) No.69 土木基礎力学 解説

 問 題     

図のように、地表面下 3.0 m に一辺の長さが 5.0 m の正方形フーチング基礎を設置した。このとき、地盤の極限支持力の大きさはおよそいくらか。ただし、解答に当たっては、テルツァギの支持力算定式

を用いるものとする。ここで、この地盤は一様で単位体積重量 γt は17 kN/m3、粘着力 c は25 kN/m2、内部摩擦角 Φ は 10°、基礎底面の形状係数 α、β はそれぞれ 1.3、0.40 とし、支持力係数 Nc、Nq、Nc はそれぞれ表の値を用いるものとする。また、地下水の影響は無視できるものとする。

1. 10 kN/m2
2. 50 kN/m2
3. 100 kN/m2
4. 150 kN/m2
5. 270 kN/m2

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

極限支持力の求め方なんて知らないし、謎の式出てきたし、文字数多いし・・・とびっくりするかもしれませんが、知識不要問題です。出てきた式に読み取れる数値を代入していくだけの問題です。

問題文より Φ = 10° なので、表から Nc = 5.3、Nq = 1.9、Nr = 0 を使えばよいとわかります。Nr = 0 なので、q = α c × 5.3 + γt Df × 1.9 です。

問題文より
α = 1.3
c = 25
γt = 17 です。また、Df は「基礎の根入れ深さ」なので、図より 3.0 と読み取れます。

数値を代入すれば
q = 1.3 × 25 × 5.3 + 17 × 3.0 × 1.9
= 269.15 ← およそ 270

以上より、正解は 5 です。

コメント